4月23日(金) 映画 「ギルバート・グレイプ

「うーん・・・」と、思わずうなってしまうほど上手な演技をしているのは子役時代のディカプリオ。名前は分かりませんが、主演のギルバートの役をしている男性も、ちょっとひねた、でも時おり見せる表情やしぐさがとてもセクシーでよかったのです。

生きていくうえで人が「背負う」ものはそれぞれ違っているのでしょうが、きっとみなさんあるのでしょうね。その背負うものの大きさや種類は人それぞれ違っていて、時にはその背中の荷物を降ろしたい、そんなことを思いながらも、「よっこらっしょ」なんて言いながら、毎日歩いていくのだと思います。

主人公のギルバートが背負っているものは、社会的に弱者の立場にいる家族たち。彼は優等生でもなんでもない普通の青年なので、時にはそんな家族のことがちょっと疎ましく思ってしまいます。けれど、彼はその家族たちをとても愛しているのですね。愛しているからこそ、相手にひどく腹を立てたり、ぶつかってみたり・・・ 自分のことよりもまず家族のことを考えてしまうギルバートを見ていると、とても切なかった。
哀しいのだけど、あたたかい、そんな映画は意外とカラッとしていて、見終わったあとで心地よいものが残ります。


4月22日(木) 落合恵子さんのコラム

21日の朝刊に落合恵子さんのコラムが載せられていました。題名は花のかたわらです。
「憂いや心配ごとが全くなくなったら、この花の色、この花の形がこんなにも心にしみるだろうか」
その一文です。落合恵子さんのエッセイは好きでよく読んでいたのですが、ある時から彼女の書かれるものにあまり魅力を感じなくなっていました。彼女の真面目さがあまりにもキシキシと心をきしませるような、そんな文章に感じてしまっていたのです。落合恵子さんの自伝的傑作と言われている「あなたの庭では遊ばない」の本を手にしたものの、彼女の育った家庭環境、とくに母親との関係があまりにも哀しく読み手である私に伝わってきて、胸のあたりが苦しくなったことを思い出します。
このコラムを読んだ時、私が好きだった落合恵子さんが帰ってきた、そう思ってとても嬉しくなりました。


4月9日(金) 映画「シティ・オブ・エンジェル

きれいな音楽と、私の大好きな俳優ニコラス・ケイジの魅力がたっぷり味わえる、そんな映画でした。生きるということは、辛くて悲しいこともたくさん味あわないといけなくて、おまけに死という辛い別れがどんな方にも平等に訪れます。
身体の傷み、心の傷み、両方の辛さを丸ごと受け入れながら生きていかなければならない私たち人間・・・ その代わりに、温かさや心地よさ、そんな快感を味わうことができるのも人間なのでしょうね。

ひとりの天使が人間に恋をした時、相手に触れ、抱きしめ、相手を身体で感じたいがために永遠の命を捨てて人間になってしまいます。愛する人をこの身体で感じたい・・・ その思いはあまりにも強すぎて、時には自分のすべてさえ犠牲にしてもいい、それほどの思いにとらわれてしまうものなのでしょうか。
天使に扮するニコラス・ケイジが、心の底から愛してしまった女性とはじめて結ばれる、そのシーンはエロティックでとても感動的・ ・ ・
後には辛い別れが待っているものの、海で力強く泳ぐニコラス・ケイジのラストのシーンは、すべての運命を受け入れ、これから人間として強く生きていこうとする決意のようなものを感じました。


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