3月29日(水) もの言わぬカウンセラー

本の感想を4冊ぶんほど・BOOKにアップしました。『水辺のゆりかご』『フルハウス』『家族シネマ』は3冊とも柳 美里が書かれたもの。あとの1冊は吉本ばななの新書『不倫と南米』です。
この4冊の共通点はタッチが暗いということ。とくに柳 美里の小説は読んでいるとため息が出てしまうほどの暗さ、やるせなさが伝わってきて、不仲の両親、家庭内暴力、学校でのいじめ…辛い体験が形を変え、ひとつの文章になって吐き出されていきます。書くこと、このことがきっと彼女の心に眠っていた陰惨な過去の出来事たちやそこから生じた思いを表に出させ、もしかしたら彼女の心が癒やされるきっかけになっているのかも…。美里さんの本を読む私たちは、もしかして・・もの言わぬカウンセラー?

家族シネマ』の本の中に『潮合い』というとても短いお話がありますが、このいじめをあつかったお話をとても興味深く読んだ私。まだ中学生にもなっていない女の子たちの心に潜む嫉妬や意地悪な心模様には、読んでいてため息が出てしまうのだけど。
同じいじめをあつかったお話といえば山田詠美の『風葬の教室』を思い出します。こちらはいくら学校でいじめにあっても家に帰れば自分を愛してくれる家族がいる…このことが救いになっていて、柳 美里の小説に出てくる主人公たちの出口がなく終わることのない苦しみは、読んでいて心が痛くなります。

昨日買った本…村上春樹の『神の子どもたちはみな踊る
前に読んだ春樹さんの本がそうであったように、この本も文書がまるくて、豊かなお話だといいな。


3月23日(木) 恋愛観察バラエティーあいのり

今年にはいってから始まったドラマたちがそろそろ最終回を迎えはじめました。
結局ずっと続けて観たドラマは、このあいだ終わってしまった『恋愛中毒』と結末が気になってしかたがない『ビューティフルライフ』、この二本だけ。
「どんな感じかしら?」
最初のうちは興味しんしんで見始めるドラマだけど、最終回までずっと、となると、いつも残るのは数本だけなのです。

でも、バラエティーはけっこう見ているかもしれない・・・
バラエティといえばフジテレビ系で月曜日の夜11時から放送されている『あいのり』を知っていますか?7人の男女がラブワゴンに乗って海外旅行をする、というお話なのですが、旅の途中でこの人という異性が決まったら、日本に帰るチケットを渡して愛の告白をする、という愛のすじ書き。
恋愛観察バラエティーというだけあって、やらせなしの男女の恋愛模様が面白くて、ここのところ毎週欠かさず見ている私です。とくに出演者の一人、金ちゃん(男性)の恋の行方、これからのことがすごく楽しみ・・

異性と出会った時、それが恋に発展するか友情で終わるか…最初で決まってしまって、それはずっと変わることがない、そう思っている私。
だから「あんなにいい人なのに、どうして…」という人が結ばれないこと、そのことにいつもちょっとだけナットクしてしまうのです。

*映画の感想をアップしました。
・マトリックス ・時雨の記 ・英二の三本です。読んでくださると嬉しいです。


3月19日(日) 一線を越えたデヴィ夫人

柳 美里さんの本を続けて3冊読みました。『水辺のゆりかご』『家族シネマ』『フルハウス』…全部家族のことをテーマにした本ばかり。頭の中が美里ワールドでいっぱいになったので、最近出たばかりの『』が読みたくてたまらなくなった私。
どうして彼女、彼女の本の熱烈なファンだという男性がまわりに多いのか、美里さんの本を読んで分かったような気がしました。どの本も文中から、ほんのりとエロティシズムが感じられるから。それも自身のこととして描いているので、よけいに。これって意識的なのかな?

吉本ばななファンの私だから、彼女が新しい本をだすといつもすぐに買ってしまうのですが、今回の新刊はなかなか買う気がおきなかったのです。本の名前は『不倫と南米』。面白そうな題名です。でも、原マスミさんの装画がどうしても好きになれなくて…。アクが強いというのでしょうか、とくに表紙の絵は苦手です。でも昨日、青山の小さな本屋さん『山陽堂書店』でこの本を見つけた時には思わず買ってしまいました。まだ読んでいませんが、連休明けにでも読みたいと思っています。

週に一度はのぞいている青葉台の古本屋『サブリナ堂』で、デヴィ夫人が書いた『デヴィのちょっと一言よろしいかしら?』を見つけた私はさっそく買ってきて読みました。今、ワイドショーなどでなにかと話題になっている本です。
人にはそれぞれ知られたくないこと、コンプレックスになっているぶぶんがあると思いますが、もし第三者がそれを知っていたとしても、あえて気づかない、知らないふりをしてあげる、そんな無言のルールのようなものがあると思っています。そのルールを彼女は破ってしまった…読後にそんな印象をもちました。いくら言論の自由があるといっても、これ以上は言ってはいけない、という、そのボーダーラインを越えてしまったように感じたのです。

*最近、映画のビデオを数本観ました。近いうちにMEDIAのほうで紹介したいと思っています。読んでくださると嬉しい。


3月13日(月) シンメトリーな男

このあいだ竹内久美子の『シンメトリーな男』を読んだばかりの私は、テレビを見ていても男性タレントを見る目が前より明かに違っていて、「素敵!」なんて思いながらも、そのタレントがシンメトリーかどうか、けっこう真剣に”雌の目”でチェックしていたりしている。
指が長くて顔の骨格がハッキリしていて、おまけにいい匂いを発する、そんないい男…私のまわりにはほとんどいないのが残念。そんな中、私が思うシンメトリーな男(芸能人)とはDA PUMPISSAと『楽園』を歌っているやはりミュージシャンの平井堅。二人とも顔の作りがきっぱりハッキリしていてとても男性的。
とくに『楽園』を歌っている時の平井堅がいい。まるであの長い指と大きな手を強調するかのような両手を横に広げて歌うあの動作…それはまるでクジャクの雄が羽を広げて雌を誘っているみたいにも見えるのです。ツンツンとんがったこんぺいとうのような髪型は???だけど。

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書店の雑誌のコーナーで見つけた、オレンジページが発行しているインテリア誌にキッチンの特集があったのでパラパラと読んでいた私ですが、ある家のキッチンの写真に目がとまります。新築のマンションをリフォームして自分好みにしたというキッチンはシンプルなカントリー調、といった感じでしょうか…。全体のトーンがミルクアイボリーというのも私ごのみ。
並べられている小物たちがいいな、そう思って写真をながめていたら、マグネットで冷蔵庫にとめてあったグリーンのカードに見覚えが…。「PLANTS」という文字が書かれたこのカード、私が好きでしょちゅう行っているナチュラル志向の雑貨屋さん『プランツ』のものに間違いありません。写真つきで紹介してあったその家の持ち主のところを読んでみるとやはり神奈川県と書いてありました。本人も素敵な人だったので住まいが近かったらいいな、そんなことを思った私です。
もし会う機会ができたとしても人見知りが激しいから、いざとなったらなかなか声などかけられないくせに。はは。


3月8日(水) なごむ東京

先週末、東急田園都市線沿線市ヶ尾駅のすぐ近くにある安藤書店というごく普通の本屋さんで、銀色夏生さんの”つれづれノート”やら、柳美里さんの自伝的小説を私が買っているあいだ、夫が購入したのがオレンジページムックの『なごむ東京』だったのです。

お店の名前に無頓着な私だから、お店の情報がたくさん載せられているいわゆる情報誌をほとんど買わない…出かけた先で偶然見つけたお店がとても私好みだったら「やった〜」なんて喜ぶ、そんな行き当たりばったりのタイプ。
でもこの本は読み物としてもとても面白くて、「がんばっていない」東京たちがたくさん紹介されてあったのです。
真新しいもの、ピカピカで最先端の街の情報はまわりにあふれているので、こんな”忙しくない”街の記事はとても新鮮。とくに個性派の本屋さん、自由猫たちとたくさん出会える谷中、こじんまりとした個人美術館などの情報が嬉しくて、そのぶぶんを何度も読み返して、すでに心は行ったつもり。

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春を思わせるようなぽかぽか陽気の昨日、散歩がてらに近くのデパートまで行き、4階の書店にブラッと立ち寄った私。発売したばかりの月刊誌LEEをパラパラとめくって読んでいると、ある記事に目がとまります。今、私がとても気になっている作家、川上弘美さんのことが取りあげられていたのです。
「○○しなければ」という気持ちよりも、「○○をせずにはいられない」という気持をち大切にしたい、そんな主旨の彼女の言葉が印象的でした。私にとって「○○をせずにはいられない」、そんな気持ちにさせるものは、やはり本を読むこと。ちなみに川上さんは小説を書くことなのだそうです。

あとインテリアショップ・オーナーの家…という特集もよかった。
私が最近憧れている、いい感じにゴチャっとした、心が自由でいられそうな家がいくつか載せられていました。自分の好きな物たちは自分のまわりにたくさん置いておきたい、そんな部屋たちのメッセージがいい。
だけど、きっと自分の部屋はそんな感じにはしないと思います。今も将来も…。
物が多いとどんなに維持や管理が大変か、ようく分かっているから。人一倍面倒くさがり屋の私だから、物を極力持たない、そんなシンプルライフはかかせない。

だいそれたことなど昔も今も考えていなくて、だけど本がたっぷり読めて、ご飯が毎回美味しくて、散歩が楽しい環境・・・ これさえあれば私は私らしく、幸せでいられるようなが気がしています。