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つぐみ
郷愁の映画です。生まれ育った場所に海があり、たとえその場所から離れて暮らそうとも、心の中にはいつも海があって、なにかあると心がすぐにそこにもどれる・・・そんな映画。
冒頭のシーン・・ 牧瀬里穂演じる主人公のつぐみが、薄暗い部屋の中で布団に寝ています。身体が弱い彼女が身体の半分を起こしてカーテンを開けると、パーッとまぶしいぐらい明るい光が部屋に差しこみ、青くてきれいな海が窓の外に広がる・・そんなシーンが印象的。いつも見慣れたはずの風景が、身体の弱い彼女を勇気づけてくれているようにも見えた、明るくて希望にあふれる場面でした。
幼い頃から身体が弱かったために、まわりのみんながチヤホヤしたせいでワガママで粗野な性格になってしまったつぐみ。だけどまわりの人々はみんなつぐみが大好き。やさしい人々ときれいな風景たちが織りなす映画はゆっくりと静かに進んでいって、見ているこちらまで穏やかな気持ちになってきます。
小さな世界でしか生きることができないつぐみだけど、舞台になっている伊豆には山も海もあって、その気になれば今いる地が、きっといろんなことを教えてくれる・・・そんな力強いメッセージを感じました。
海が、夏が、心がきれいな少女たちが、とてもまぶしい映画。
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