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完全なる飼育
この映画は、中年男が女子高生を誘拐して自分のアパートに監禁、そして彼女を飼育していく・・というショッキングな内容。面白い映画だったとは思うけど、映画を観ながら心に小骨が刺さったような、そんな不快感が始終つきまとってしまったのもたしか・・。私がもし男性だったら、また違った視点からこの映画を観ていたような気がします。もしかして、これはたくさんの男性たちが心の奥に持っている望みなの・・?そんなことを考えると気持ちがざわめいてしまったのです。考えすぎかしら?
暗めのタッチの映画は私は嫌いではありません。だけどどこかにちょっとでも爽やかな部分があって欲しい、そう思うのです。それはほんのちょっとしたことでよくて、たとえば主演の男優さんの時おり見せる笑顔だったり、舞台になっているアパートの窓から見える空がとてもきれいだったり・・ そんな小さなことでいいのです。そんな救いのようなものがこの映画には見あたりませんでした。ただただ暗い日常が続き、閉ざされたアパートの一室で毎日ように繰り広げられる、竹中直人扮する中年男と女子高校生との性の饗宴・・・。彼らが棲むアパートの他の住民との関係が、どこか曖昧だったことも気になるところ。
淫靡はいいけど陰気は嫌い・・ そんな私だから、この映画がいまひとつに思えてしまったのかな。
主演の竹中直人さん・・この映画では黒光りするギラギラした獣のような存在。時おり見せるみょうにぎらついた目つきも、私には怖かったのです。
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