シャイン


主人公のデヴィットのおかれている環境、とくに父親の彼に対するねじくれた愛情が見ていてとてもやるせなくて、映画を観ながら何度もウルっときてしまいました。
いつもいい子にしていないと、親のいいなりにならないと愛されないなんて、そんなの本当の愛情ではない・ ・ ・ 父親のほうも辛い子供時代を過ごしたようですが、自分の夢をかなえるために子供を突き動かしておいて、その息子が窮地に立って親に助けを求めてきたらピシャッと追い払ってしまう、父親のそんな仕打ちは見ていると本当にやるせなくて、涙がとまらなかったのです。

私もけっしていい母親だとは思いませんが、子供を育てていると、時々信じられないような親たちに出会うことがあります。映画や物語の中だけに存在するのではなく、子供を心から愛せない親と、その親から愛されようと必死でいい子であり続けようとする子供・・・ そこに見えるものは辛くてやるせない親子の関係。
精神を病んでしまったデヴィットがいつもつぶやいている言葉は、ようく聞くと、幼い頃に父親に言われ続けてきた言葉や、彼が自分自身に言い続けてきた言葉なのですね。大人になっても親からの呪縛はなかなか解けないものなのでしょうか。

そんなデヴィットが自分を心から愛して受け入れてくれる人たちと出会うことによって、ふたたび彼の生命にその魂に輝きを取り戻していきます。ラストのシーンはほんと感動です!
デヴィットが裸でトランポリンを楽しむ、そういうシーンがあるのですが、あれって何度見ても気持ちがよさそうで、ぜひ私も一度やってみたい、そう思いました。