モンタナの風に抱かれて


きれいな田園風景、幸せそうな少女の笑顔、馬たちの美しいフォルム、そしてその後に起こってしまうショッキングな事故のシーン…繰り広げられるそんな場面の数々に冒頭から釘付けになってしまった私は、大きな期待感を胸にこの映画を見始めたのです。
事故で身体に傷をおってしまった馬と、同じく事故で片足を失い、心にも大きな痛手をおってしまった少女の物語が美しいモンタナを舞台に進んでいきます。美しい自然の中でしだいに癒やされていく、人々と馬の姿が感動的。

それと並行するように少女の母親アニーと馬のトレーナーとの恋も描かれていますが、この不倫の恋はこの映画に必要ではなかったような気がしています。自然の大きな力と人が持つ偉大な力…このふたつによって人と馬が立ち直っていくさま、それだけでよかったのではないでしょうか。だけどアニーとトレーナーのトムが許されない恋に胸を焦がし、チークダンスで見せた熱い抱擁は、下手なベッドシーンよりも切なくて官能的でした。

この映画の監督でもある、主演のロバート・レッドフォードのかっこいいこと。カウボーイ姿がとても似合っていました。素敵な人は年をとってもかっこよくて、素敵さが色あせないこと・・このことをしみじみ思った私。