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髪結いの亭主
とてもいい映画でした。
登場人物、背景、インテリア、音楽・・・ どれをとってみても素敵だったのです。
とくに登場する女性たちの美しくて色っぽいこと。
波うったゆたかな髪の毛と豊かな乳房・・いつも微笑んでいるかのようなふっくらとした艶めかしいくちびるは、同性ながら見ていてドキッとしてしまったのです。
心地よさ・・ ただそれだけを求めて生きているかのような美しい女は、いつもけだるいような色っぽさを漂わせています。つい"がむしゃら"に突っ走ってしまう私たちをあざ笑うかのように・・。
主人公の男と女がお酒の代わりに香水をカシャカシャとブレンドして、それをお互いに飲みあって二人だけの酒宴が始まります。それが酔っぱらってしまうそのうちに、いつしか性の饗宴と変わっていく、あのシーン・・ 私のいちばん好きな場面。
二人の愛が、生きていく上で避けられないことや、現実の前で色あせてしまうことを何よりも恐れていた、そんな女の姿がとても印象に残っています。
ラストのシーンのあの唐突さにはちょっとショックを受けたものの、映画全体に流れる不思議なトーンに心をゆだねているうちに、気持ちがツツっと違う世界に紛れ込んでしまうような、だけど根底にはいつも愛が流れている、そんな美しい映画がとても好き。
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