HANA−BI


映画を見終わって私の心に残ったもの・・。きれいな青い空と海。原色の絵と死。
愛する家族たちの死に代表される日常の死と、何らかのアクションを起こして生じた突発的な死。そんな暗い絶望的なものばかりが感じられて、見終わった後でとても重苦しい気持ちになったのが、最初に観た時の感想です。二度目にやっと、映画の流れから深いを感じることができた私です。

幸せな時が、あることをきっかけにいとも簡単に壊れていくさまと、その運命にのみこまれてしまった人たちの悲しみ・・・ それらが言葉ではなくて、人のふと見せる表情や、背景に拡がるきれいな自然によって描き出されているのを感じました。

絶望に打ちひしがれている人の後ろに広がる青いきれいな海と、その海の色に負けないくらいの青い空。不慮の事故で身体に障害をおってしまった男性の書く、なぜか顔の部分だけが花の不思議な動物たちの絵・・・ 私の心に焼きついた映像たちです。

正直に言います。私にはこの映画のよさがいまひとつ分からなかったような気がしています。映画を見終わった後で喜びやら明日に繋げる希望やら、そんな気持ちが湧いてくる、そういう映画だけがけっしていい映画ではない・・そいうことなのでしょうか。