ギルバート・グレイプ


「うーん・・」と、思わずうなってしまうほど上手な演技をしているのは子役時代のディカプリオ。名前は分かりませんが、主演のギルバートの役をしている男性も、ちょっとひねた、でも時おり見せる表情やしぐさがとてもセクシーでよかったのです。

生きていくうえで人が「背負う」ものはそれぞれ違っているのでしょうが、きっとみなさんあるのでしょうね。その背負うものの大きさや種類は人それぞれ違っていて、時にはその背中の荷物を降ろしたい・・そんなことを思いながらも、「よっこらっしょ」なんて言いながら、毎日自分の道を歩いていくのだと思います。

主人公のギルバートが背負っているものは、社会的に弱者の立場にいる家族たち。彼は優等生でもなんでもない普通の青年なので、時にはそんな家族のことがちょっと疎ましく思ってしまいます。けれど、彼はその家族たちをとても愛しているのですね。愛しているからこそ、相手にひどく腹を立てたり、ぶつかってみたり・・・ 自分のことよりもまず家族のことを考えてしまうギルバートを見ていると、とても切なかった。
哀しいのだけどあたたかい・・そんな映画は意外とカラッとしていて、見終わったあとで心地よいものだけが残ります。