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ふたり
正直言ってあまり期待しないで観たのですが、観ているうちにどんどんこの映画の世界に引きこまれていってしまう、そんな映画は大林宣彦監督作品。
透明感のある映像は美しい音楽をともなって現代版のおとぎ話のようでウットリと観ていた私ですが、ストーリーが進んでいくうちに、主人公の少女がいろんなことに立ち向かって強く生きている様子にとても感動してしまったのです。ひとりの少女の成長は、同時に光り輝いているその時が二度と帰ってこないという現実。家族との幸せだけど何気ないひとこまが、それがいつか変化して永遠ではないこと・・それが映画が進んでいくうちに心に響いてきて、私の心を懐かしいようなさみしい思いでいっぱいにさせます。
なんでも器用にこなす、優等生の姉が幼い頃から羨ましくてしかたがなかった石田ひかり演じる妹ですが、姉が不慮の事故で死んでしまって自分が現実に立ち向かわざるえない立場になった時、その時にはじめて姉の苦労が分かる、そんな場面がとても印象に残っています。
大人の階段をひとつひとつ登るたびにどんどんと賢く強くなっていく少女ですが、そのたびに目には見えないキラキラしたものがひとつずつなくなっていってしまう・・ それが分かるから、この映画を観ながらこんなにも切なくなってしまうのでしょうか。
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