英 二


長渕剛が主演したドラマ『とんぼ』が好きだった私は、その続編とも言えるこの映画を楽しみに観たのです。
長渕剛主演のドラマや映画を観ていていつも感じる、男の美学、とでもいうのでしょうか、自分自身の生き様に酔っている主人公たちの様がこの映画でも健在していて、ナルシシズムともよべるこの男たちの様子が、私は好きだったりするのです。
「次はこうなるだろうな・・」
いい意味でワンパターンとこちらの期待を裏切らない、”濃い男”の世界が楽しめる映画。

英二(長渕剛)が中国人の娼婦メイホアと温泉に行くシーンがあるのですが、やくざたちに虐待され続けた彼女が唯一守ってくれた英二に心を開き、「抱いて」と英二の前で着ているものを全部脱ぐ、そんな場面があります。
「もっと自分を大事にしなさい」と、彼女の裸体にそっと服をかける英二。
これって男のやさしさなのでしょうか。
メイホアがかわいそうで見ていられなかった私です。英二のことが本当に好きだったからこその彼女の行動だと私は思ったのですが、違うのでしょうか。

疑問が残ってしまったシーンはありましたが、あくまでも普段着の日本の美しさ、のようなものが全編に漂っていて、ただの暴力映画ではない、しんみりと情緒がある映画になっていたように感じました。